HPVワクチンは含有型のみに有効であり、10-30%の人には無効です。しかし、感染経
路は性行為のみで、既に感染した型には無効であり、性交渉開始前の接種が勧められてい
ます。日本小児科学会では「不特性多数との性交渉を控えよう」ではなく「性交渉は大人
になるまでやめよう」と、以前より一歩進めた提言をしています。
性交渉経験者は、女子の場合中学3年生までに5%、高校1年生で15%、高校3年生で30%
と言われています。従って、子ども達への性教育は重要で、学校で行われている例もあり
ますが、家庭での教育が重要ですが残念ながら出来ていません。親の世代は学校での性教
育経験が無く、どのように話を切り出したらよいか分からないのが原因かと思われます。
当院では、接種者全員に性教育の必要性を、本人および保護者にさせていただいており
ます。時間の関係できっかけとなるレベルですので、後は家庭で子ども達と話し合ってく
ださい。性教育はHPV等の性感染症と、望まれない妊娠両方に必要です。
キーワードは以下ですので、後はインターネット等を利用し、ご両親で勉強してくださ
い。
性交渉のリスク:HPV等の性感染症と望まれない妊娠
コンドーム:男性にも重要ですが、女性も相手にコンドームを求める勇気が必要です。
性感染症
望まれない妊娠
2022年4月10日
医療法人社団 船橋ベイサイド小児科
院長 佐藤武幸

船橋ベイサイド小児科