1974年(昭和49年)に千葉大学医学部を卒業し小児科学教室に入局しました。その後助教授を経て、2002年に感染症部門に移動し、2014年3月定年退職致しました。
小児科時代は、白血病・骨髄移植等を専門としていました。免疫不全状態での感染症には苦労してきましたが、その経験は感染症医の活動に生かされました。この間千葉大学微生物学教室でインターフェロン・ウイルス学、米国ハーバード大学で血液学・エイズの研究をしています。附属小学校の校医も長期間していました。
感染症医時代は、様々な感染症の診療に当たりましたが、病院内の感染対策にも責任者として従事し、その経験を生かして、医院内で感染症が移されるリスクを出来るだけ下げるため、空気が天井から足元に一方向で流れる等の様々な工夫をしました。
日本小児科学会では乳幼児の保育環境と思春期を担当しています。一般的に小児科は15歳までと思われていますが、世界では15歳以上の思春期を小児科医が担当しており、15歳を内科との境としている国は日本のみとなってしまいました。その結果思春期の若者は医療の谷間に置かれています。
感染症医時代に、性感染などの思春期に特有の疾患に罹患し、生涯にわたりその傷を引きずらざるを得ない若者を多数経験した点も思春期医療に関心を抱いた理由です。
赤ちゃんから思春期の若者、さらに親を含めて、地域での医療に貢献できればと思い開業しました。次世代を担う子ども達が健康に育つよう、地域の一員に加えていただければ幸いです。
院長
佐藤 武幸
Takeyuki Sato