ワクチンは医学史上最も人類に貢献した発見と言われており、多数の命を感染症から救
ってきています。しかし、100%安全なワクチンは存在せず、利益と不利益を判断され、
納得の上接種してください。
ワクチンは乳幼児より広く使用されており、稀な副反応と比べ有用性が高く広く使用さ
れています。生後2か月よりは不活化ワクチンである、B型肝炎、肺炎球菌、B型インフル
エンザ菌、4種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ)が使用され、日本脳炎とイ
ンフルエンザは副反応への懸念もあり6か月以降となっています。
生ワクチンであるBCGは5か月、麻疹・風疹・水痘は1歳より接種されています。生ワク
チンは弱毒化された病原体が体内で増殖させて免疫を作るため、遅れて接種されますが
、BCGは新生児の結核性髄膜炎、後者は母親からの抗体残存の影響を避ける為です。しか
し、いずれも必要時には前倒しでの接種も可能です。
不利益には副反応と有害事象の2種があります。有害事象は明らかな副反応とは言えな
いが、その可能性のある症状が含まれ、真の副反応か否か検討されます。最初にマスメデ
イアで報道されるのは有害事象であって、各国のみならず公的国際機関等でも検討されま
すので、その科学的情報に基づいて判断してください。
ワクチンに関してはフェークニュースが蔓延しています。公的機関または所属が明確化
された発信者からの情報を信じてください。
2021年4月25日
医療法人社団船橋ベイサイド小児科
院長 佐藤武幸

船橋ベイサイド小児科