1. 空気感染(エアロゾール感染)対策 ― 換気
① 一方向の空気の流れ(換気)
●天井よりの給気を床面より排気する工事により、上から下への一方向の換気をし、後方床面(オレンジのソファーの下)より排気されます。待合室のみならず、診察室も同様の工事をしてあります。
●従って、感染症状のない人が前(緑のソファー)、感染症状ある人が後ろ(オレンジのソファー)を利用していただきます。
②床面からの排気の利点
ウイルスが混入した飛沫・エアロゾール(微細粒子)は徐々に床に落下しますので、空気の舞い上がりを防ぐため、床面からの排気が利点となります。
感染症指定病院の感染症室は、全て入室側の天井より、患者さんの頭側の床面より排気の一方向の構造となっています。
通常は天井に給気用と排気用の2本が配管され、天井より給気され、屋外に設置されたコンプレッサーで強制的に排気管を介して排気されます。排気管より床面に配管を延長し床面の排気口より排気することで、上から下への一方向の換気となりますので、室内での空気混在を抑制し、換気効率が増加します。
同時に横方向への感染リスクも減少します。
家庭でも、換気のための窓は2か所開けるよう言われているように、一方向の流れを作ることになります。これにより換気効率が10倍ほど増加します。